赤木伯爵の旧別荘。夜の舞踏会。新聞記者、川崎太郎が招かれる。屋敷の女中、小夜から踊らないのかと訊ねられた太郎は、それを断る。
「踊らされるのはこの地上で一番大嫌いだ」
「踊られませんの?」
曲が終わり、踊り疲れた徳大寺男爵、その妻賛子とアメリカ人仕官ニミッツがくる。
このクラブは会員が美を追い求めて訪れる社交の場なのだ。
ニミッツ 「ここでは誰もが純なるレディースアンドジェントルメンなのです。」
太郎 「その美の正体とは?」
男爵 「赤木伯爵夫人菊子さまです。」
赤木伯爵明治とその婦人、菊子が現れると、大広間からざわめきが。赤木伯爵は片目であり、両の足も動かない。
「僕が聞きたかったのは、もう一人の美の権化です。」
太郎は、この屋敷の夜会にたびたび現れ人々の鞄や財布を盗み、去っていく美しい女怪盗、デイジー仮面に興味があった。徳大寺男爵もその魅力の虜になっている。
デイジー仮面を追い続けるやり手の警部、三笠が現れる。
「俺の刑事の勘が囁いている。今夜はネズミが現れるとな!」
ニミッツ 「貴婦人の鞄が盗まれました!」
賛子 「靴も残らず盗まれておりますわ!」
小夜 「舞踏会場の皆様が大変なことに!」
突然の停電!
「春にとけるスノウ、夏に散るフラワー。秋に燃えるウッズ、冬に欠けるムーンライト。全てのものは美しく、そして損なわれていく。私は季節。ハートをかけて奪わせてもらうわ。」
デイジー仮面が現れたのだ!
「かっわいい!!!」一同、彼女の魅力にメロメロ。